序章1 ヒョウ柄NSRとの出会いと敗北

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第一回で偉そうに言っておきながら放置ですみません。
実は09年の秋、「ダンロップ杯JAPANカップ」を最後に、自分はSRXを競技マシンから引退させ、現在はTYZM(TZM50RにWR250FKというカートレーサーエンジンを突っ込んだ)にて競技活動を継続させています。SRXを引退させたからこそ言えることもできてきてはいるのですが、毎週末どころか平日も朝な夜なと練習に費やして全力疾走でやってきたSRXでの競技人生を終了させ、少々放心状態が続いてもいました。今もSRXをしまっている倉庫に独りで行くと精神的に大きく落ち込んでしまうため、あまり見ないようにしてるぐらいです。

さて。
そんな、本当に真っ白けっけになるまで完全燃焼した、SRXと自分の競技人生について、話したいと思います。

 そもそも! そもそも、自分とSRXの出会いは「彼女が乗ってたバイク」という形でした。そして初代SRXは二十代の頭に、従兄弟が乗っていた400の不動車をもらうってきたものです。長く話すとどんどん長くなっちゃいますが、ハーレーのXLCRのシートカウルとアップハンドルでトラッカーっぽいカスタムを作ってみたり(フロントノーブレーキノーライフ)、680までボアアップさせたEGでガードレールに突っ込んでみたり。その後、奥さんとタンデム用に買った400を焼きつかせて608にボアアップしてみたり...。
 元々ライダーとしては「毎日派」で電車には乗らずに仕事も遊びもバイクで動くタイプであり、十代から二十代にかけてはいわゆる走り屋小僧・膝すり小僧の一端でもあり、攻めて走るならGOOSE、SRXはタンデム&業務用と考えて、両方を分けて所有していました。いずれにせよビッグシングルには魅力を感じていたわけではありますが。
 どっこい、30代になって自営業である稼業が軌道に乗ってくると、俄然若き日の血が騒ぎはじめてしまいました。仕事用としてFJ1200を買いSRXをお遊び専用として使えるようなると、歯止めが利かずに一気に小僧に逆戻り! 首都高のチームに所属して夜な夜な環状線を走ったり、湾岸のスポットを小僧たちに混じって片っ端からバトルを吹っかけるようになり......。原点回帰といえば聞こえは良いのですが、仕事一辺倒で趣味を封じまくってきた二十代後半のストレスが一気に噴出したような感じ。ちなみに当時もGOOSEを所有してましたが、なぜSRXで遊び始めたかというと......。GOOSEの車検が切れていたから(ヲイ......)
 ところがそんな04年冬の週末、自分はある衝撃的な出会いをいくつか繰り返します。その出会いが、その後の人生狂わすものになろうとは......。

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04年末当時のSRXはこんなに綺麗でした......こんなにも...


 それは04年末11月のことでした。いつものように週末のまっ昼間っから自分が湾岸のスポットで無駄にタイヤを減らしていたところ、同じ場所を練習に使用していたオッサンに声をかけられたのです。その人が、Uさんでした。
 Uさんは、ちょっと自分がそれまで知ったことのあるどんなライダーとも違うタイプの人でした。まずなんと、御年60歳を控えたオッサン。ですが日に焼けた筋ばった二の腕なんかは、めちゃくちゃ痩せマッチョで、ちょっと見じゃ二十代です。その話すパワーもさることながら、乗っているバイクといえば金にペイントされたモトクロス風のゼッケンカウルをつけたNSR。シートラバーはヒョウ柄。そんなNSRをアップハンドルにして、凄まじい勢いで走っています。派手、速い、オッサン......。なんじゃこの人は......。そしてそんな派手オッサンのUさんは、その場でパイロンを並べてコースを作り、こう言ったのでした。
「君も走れ。なあもう、遠慮しなくていいからいいから。ほら用意して、走る前にコース歩くよ。そんで、あとでタイム計るからな。ほら歩くよ!」
 なんちゅーマイペースなオッサンだと思いつつも、基本的に競争ごとの大好きな自分の中に、メラっとなにやら燃え上がったわけです。タイム計測ですと!! よし。我が秘めたるなんたるやらをみせつけてやらん。
 が。
 その日のコースでUさんは58秒。自分は60秒だった記憶があります。60間近のオッサンにまるでついていけないショック! ですがUさんは別れ際にこう言ってくれました。
「初めてジムカーナを走って、しかもそのバイクなら、すごく速い!」
 さて。この人のべた褒めに騙されてどれほどの選手が生まれたのかは不明ですが、相当数でしょう。聞けばUさんは「ジムカーナのレース出ているんだよ」という。おお、オッサンだがレーサーさんなのか! その人の2秒落ちなら......案の定、ちょっといい気になる自分でした。浅はかなことに。
 さらに自分は翌週同じ場所で、今度は不気味な二人組のオッサンを見ることになります。

つづく



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